友人知人や仕事の付き合いなどで、誰かと食事をする機会はあるものですが、箸の持ち方が変だったり、間違ったりしている人はいますよね?そういう人って注意しても、他人事のように聞き流して箸の持ち方を直さない人がほとんどです。
いったいどうしたら箸の持ち方を直す気になるのでしょうか?
ここでは、注意されても箸の持ち方を直さない人の理由や心理、どんな指摘をすれば箸の持ち方を直す気になるのかについて解説します。
箸の持ち方を直さない人の心理や理由
箸の持ち方を直さない人の心理や理由は主に以下のことがあります。
- 正しくない箸の持ち方見て気になる意味が解らない
- 自分の箸の持ち方は個性である
- なぜ箸の持ち方ばかりうるさく言われるのか意味が分からない
- 中途半端なマナーを押し付けてくる
- 正しくない箸の持ち方でも問題なく使えている
- 箸の持ち方だけで家庭や正確を揶揄されるのは心外だ
- 正しい箸の持ち方を練習したけど無理だった
それぞれどういうことなのか詳しく見てみましょう。
正しくない箸の持ち方見て気になる意味が解らない
箸で食べ物を突き刺して食べるだとか、あまりにも逸脱したひどいマナーなら解るけども、箸の持ち方が違うだけで、何がそんなに気になるのかが全くわからないと言う意見も多かったです。一体何が気に障るのか?と。
本人は他人の箸の持ち方など全く気にならないから、逆に箸の持ち方に色々突っかかってこられる意味がわからないのです。ちゃんと使えているし、迷惑はかけていないはず!と理不尽に言いがかりを付けられている気分になっているようです。
自分の箸の持ち方は個性である
自分の箸の持ち方は個性の一つだからと言った意見があります。脳科学者の茂木健一郎氏も「ぼくはよほど変じゃ無い限り他人の持ち方気にしたことないなあ」「自分ではちゃんと持っているような気がしているけど、自信がない(笑)。そもそも、正しい持ち方って一つ?誰が決めたの?どちらかと言うと、その人が使いやすかったらそれでいいような」とツイッターで発言。人の手は個人で形が違うから、箸の持ち方に違いがあって当然との見解。勝手に「箸の正しい持ち方を決めるな!」ってことですね。
確かに、正しいとされる箸の持ち方は、昔から合理的に考えられた流派ではありますが、唯一無二の「正しい持ち方」と断言するのはいささか乱暴だと私も思います。
正しくない箸の持ち方でも問題なく使えている
正しくない箸の持ち方だとしても「問題なくご飯が食べられているからいいんだ!」と言った意見です。さらにいくと、むしろ正しい箸の持ち方よりも優れているという方もいます。実際に身近で正しい箸の持ち方が出来ている人と比較実験して、箸で豆粒をつまんで移す正確さとスピード、箸でつかむ力など、とても器用に扱えているからと言った方もいました。
なぜ箸の持ち方ばかりうるさく言われるのか意味が分からない
とにかく、なぜ箸の持ち方ばかりうるさく言われるのか?が不満とのこと。他にももっと大事な食事マナーがあるだろうということです。自分は正しい箸の持ち方ができているからと言って、そこだけうるさく言ってくる方に、理不尽さを感じているようです。
中途半端なマナーを押し付けてくる
先ほどの「なぜ箸の持ち方ばかりうるさく言われるのか?」にも通ずるのですが、そもそも箸の持ち方を注意してくる方の食事のマナーが及第点なのか?と言ったことに疑問を感じるようです。
現に箸の持ち方を注意してくる人の箸の持ち方が、正しい箸の持ち方とされている箸の持ち方と一致しているのかが怪しい。実際に自分は正しい箸の持ち方ができていると言う方でも、その多くは微妙に正しい箸の持ち方とは違っていると言う結果がありました。また、箸の持ち方以外の食事マナーに関しても、大概はどこかでやらかしていたりします。
例えば箸に関する和食のマナーでは「箸先五分、長くて一寸が美しい作法」とされています。これはあまり箸を汚さずに食べることを基本とし、箸の先から約3cm以上は汚さないことを言います。現在は約4cmとされていますが、果たして皆さん守れているのでしょうか?
確かに、他の食事マナーが中途半端ななのに、自分が出来ている(と思い込んでいる)所だけうるさく言われたら「イラッ!」ときますよね。正しく箸を使えてる(と思い込んでいる)だけで偉そうにマナーを語るなってこともいえます。他人を指摘する前に、自分の振る舞いを確認したほうが良いかもしれません。
箸の持ち方だけで家庭や性格を揶揄されるのは心外だ
箸の持ち方は、その人の育ってきた環境の良し悪しを計る物差しとも言われていたりします。
育ちの悪さは全部親の責任とし、親に常識がないから、常識のない子供が育つ。親から悪いことの注意を受けなかった。注意されないままだから、それがあたりまえになってしまった。あたりまえでおかしいと言う感覚がないから、直す直さない以前の問題。などなど。
しかし、よっぽど見苦しい持ち方や、ひどい握り箸等でない限り、箸の持ち方だけで家庭や性格を揶揄されるのは心外だと言うのが当事者の意見。
どんなに箸の持ち方が正しかろうが、食事中にスマホや本を見ていたり、食べながら下品な話題を大きめの声で話したり、音をたてたり、肘をついたり、猫背等姿勢が悪かったり、いただきますやご馳走さまを言わない等の方が、よっぽど性格や育ちが悪く感じるのは当然ですよね。
もっと言えば普段の生活でも、簡単な挨拶も出来ない、相手の目を見て話さない、言葉遣いが悪く敬語も使えないと言った人も多くいます。
それらを差し置いて、箸の持ち方一つを見て、自分の家庭環境や性格の何を知っているんだ?と言うわけです。
正しい箸の持ち方を練習したけど無理だった
実際、箸の持ち方を注意されて直そうとするかたもいます。しかし、箸の持ち方をすぐに直せる方がいる一方で、なかなか難しい方がいるのも事実。
正しいとされている箸の持ち方は、訓練して身に付けるものなので、習得に個人差が大きく出るのは仕方ありませんね。特に大人になってからは、自己流の持ち方に手が出来上がっているので、手の仕上がり方によっては余計に直すのが困難になる可能性があります。
そんな苦労を知らずに何度もうるさく注意されたら、もうどうでもよくなってしまいます。静かに見守ってあげることも大事ですよ。
箸の持ち方を直さない人はどうすれば直す気になる?
箸の持ち方を指摘されて直す人もいますが、直す気が無い方は中々一筋縄にはいきません。大事なのは、いかに本人が箸の持ち方を直す必要性を感じるかです。本人の価値観に準じた説得でなければ、かえって意固地になったりと逆効果でになります。前述した箸の持ち方を直さない人の理由と心理と性格を踏まえて、真っ向勝負ではなく、潜在的に直す必要性を感じさせ、気づかせるようにしましょう。
箸の持ち方を直さない人の心理や理由まとめ
箸の持ち方を直さない人の心理や理由は、その重要性をk\全く感じないからでした。だから単に「正しい箸の持ち方だから」「恥をかくのはお前自身だ!」と言われてもいまいちピンといません。その人個人に合わせた直す必要性を感じなければ、いくらあなたの意見をぶつけても、よけいかたい殻に閉じこもってしまいます。
どうして箸の持ち方を直させたいのなら、真っ向勝負でへこますのではなく、直接指摘するのではなく、時間をかけてその人のに自分で感じさせましょう。