市販の無添加あんこを購入したけど、使いきれなかったとき、後日また使おうかと思いますが、市販のあんこってどのくらい日持ちするのか?が気になりますが、購入したあんこの賞味期限が2ヶ月とか長いと、開封後も比較的けっこう長持ちするような気がしちゃいますよね?
でも、あんこって当たったらしゃれにならないって言うし・・・
そこで、あんこで賞味期限の長いものは開封後も比較的日持ちするのか?実際はどのくらいが限界なのか?
また適切なあんこの保存方法も解説しておきます。
環境にもよるが冷蔵庫で1週間以内が目安
あんこで賞味期限の長いものは開封後も比較的日持ちすような気もしてしまいますが、基本的に元々の賞味期限と関連は弱いと考えた方がいいでしょう。環境にもよりますが、あんこは賞味期限に関わらず開封後せいぜい冷蔵庫で2~3日が目安ですね。どんなに引っ張っても1週間は厳しいと思います。
1週間後に食べて全然平気だという人もいますが、はっきり言ってギャンブル入ってます。お勧めはしません。
賞味期限の長いものは開封後も比較的日持ちするとは限りません。むしろあんこは足が早い食品だといえます。
賞味期限は未開封での保証
賞味期限は、未開封で適切な保存をした場合に、製造メーカーが保証した味や風味を損なわない期間です。
ちなみに、可食保証期間は「消費期限」です。
どちらにしても、食品自体で可食期間が長いものもあるのは事実ですが、賞味期限の長さは、食品自体で可食期間よりも、製造時のパッケージングによる保存技術に依存すると考えたほうが無難です。
厳しく衛生管理された工場で雑菌を排除した状態のなか、空気など劣化の原因になるものを極力排除して、しっかりパッケージングして実現する賞味期限や消費期限なんですよ。
これは、和菓子の老舗店舗の奥で作られたような、手作り工程の多い所では、こういったパッケージングによる長期的な賞味期限や消費期限を得ることは難しいです。
もし私が、作業場や使う道具一式と、自身の手等を念入りに消毒滅菌し、雑菌が混入しないように、ジップロックなどに詰め、しっかり空気を抜いて冷蔵。1ヶ月後100度で加熱調理したとしても、私はそのあんこを食べません!!
あんこ自体は意外と日持ちしない
あんこ自体は意外と日持ちしないと思ってください。とは言え、物によっては日持ちするあんこもあるのは事実。
甘さ控えめほど要注意
あんこは糖度によって日持ちが変わる物です。
糖度とは、単純に言ってしまえば、あんこにどれだけ砂糖が入っているかの数値です。
「糖度60%」なら、1キロのあんのなかに砂糖が600グラム含まれていることになります。
単純に糖度が高いあんこほど長持ちします。
実施はパッケージングの状態にも大きく左右されますが、糖度が60%以上あったら、冷蔵で半永久的に日持ちます。市販のように完全な脱気パッケージなら常温保存でも、いつまでも保存できます。(糖度75%で一分以上の殺菌か、できたての熱いあんこを即パッケージング)
糖度が55%以下になると、極端に日持ちしなくなります。特に糖度50%以下では、開封後出来るだけ早く食べきるべきです。さらに糖度45%以下では、一般家庭での保存は諦めてください。食べ切れないのなら、速やかに廃棄することを強くおすすめします。
あんこにあたると本当にしゃれにならないといいます。菌による二次感染症の可能性もかなり高いです。
糖度が低い=甘さ控えめはほど、日持ちしないことになりますね。
ちなみに「最中」のあんこは糖度約70%と高めで、めちゃくちゃ甘め。
一般的に流通市販しているあんこの糖度は約52%が一般的。また、スーパー等で見かける和菓子加工された中国産のあんこは、糖度約58~62%とされています。
この糖度の数値的にも、市販のあんこは開封後、超危険レベルにあるといえます。
出来れば使う量にあわせて、必ず使いきり食べきることが大事ですね。
余った市販のあんこ保存方法
それでも未使用あんこを余らせてしまったら、以下の保存方法を徹底してください。
冷凍保存
余った市販のあんこに限らずですが、糖度50%以上なら速やかに冷凍保存するのが一番でしょう。
コツとしては、開封後なるべく外気に触れさせないこと、掬い取る道具は出来るだけきれいなものを使うこと、出来るだけ脱気することと、使う分だけ小分けにしたり、薄い板状にして、出来るだけあんこ全体がなるべく早く冷えて凍るようにすることです。
冷凍では、菌や微生物を死滅させることは出来ません。活動を一次的に遅らせたり停止させるだけなので、あんこに付着した菌や微生物が増える前に、いかに早く凍らせるかが大事です。
あんこを適切に冷凍保存すれば、数ヶ月は持ちます。
解凍するときは、しっかり直火で煮込んで調理しましょう。
電子レンジでは風味を損ないます。
冷蔵保存
あんこ糖度60%前後で2、3日で食べ切れるなら冷蔵保存でも何とか大丈夫です。
前述のように糖度の低いあんこは諦めてください。
余らせたあんこは速やかに清潔な密閉容器に移しまし、脱気出来るほど良いでしょう。
それでも開封後長時間外気にさらしてしまったのなら、ちょっと心配ですね。開封前から作業を計画的に進めることが望ましいです。
あんこにあたる症状はシャレにならない!!
あんこにあたる症状はシャレにならないと言いますが、ようは食中毒の症状になりますね。
私はあんこに当たったわけではありませんが、食中毒になったことがあります。かなりシャレになりませんよ。
腹痛に嘔吐と下痢を繰り返し、出すものが無くても止まらないんです。
体力を奪われ、水分を摂っても戻してしまうので、水分補給が出来ず、暑い夏の日でそれでもエアコンは効いてて部屋は涼しいはずなのに、いやな汗が止まらず、脱水症状で手足の末端がしびれ始めました。
病院に行こうとしましたが、このまま炎天下はまずいと感じ、自分で救急車を呼びました。
救急車を呼ぶまで気づかなかったんですが、電話口の相手に聞こえるくらいの声を出すのも、かなりしんどかったです。
病院で点滴を打ってもらい、事なきを得ましたが、数日間はしんどい生活を送る羽目になりましたね。
あの時救急車を呼ばなかったら、最悪なことになっていたと思います。
あんこに当たると言うことは、このくらいのことは覚悟した方が良いでしょうね。
私はもうあんなのはごめんなので、絶対に冒険はしませんし、おススメもしません!
まとめ
市販のあんこで賞味期限の長いものは開封後も比較的日持ちするということはありません。
もし少しでも違和感を感じたら絶対に食べないでください。
- 開封後は適切に冷蔵保存で2、3日以内に食べきる
- あんこの賞味期限はあくまでも保存技術に依存する
- 一般的な市販るあんこは糖度が低く開封後長持ちしない
- 長期保存は開封後速やかに冷凍保存
- 食中毒はホントシャレにならない!
あんこを余らせないように、適切な量を考えて購入できればいいんですが、なかなかそうもいかないとは思います。もったいないという気持ちも分かりますが、最悪な選択だけはしないように気を付けてくださいね。
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