一言にピアスと言っても、耳軟骨、顔(眉鼻口舌等)や
体のあらゆるところのボディピアスなどがありますよね。
ココでは耳軟骨ピアスの位置の名前と意味などを網羅し図解しています。
しかしながら、耳というものは人により個性があり、
一人一人違うものです。
耳の個性の強い人は耳の図と全然違うかもしれません。
図はあくまでも要約としてピアッシングの参考にしてください。
軟骨ピアス位置場所別の名前と意味
耳のピアス位置といってもざっくり軟骨ピアス位置と
そうでない位置があります。
ピアスの位置で最もポピュラーなのが、
これから紹介する軟骨ピアス。
ピアスといえば軟骨ピアスをイメージして指す人が多いですね。
へリックスの位置(Helix piercing)
ヘリックスの位置は、耳の外枠で上部にかけてある、
「耳輪(じりん)」の縦の場所、
耳の縁の軟骨位置に開けるピアスです。
ヘリックスという言葉には「螺旋」「渦状」などの意味がありますが、
ヘリックス(耳輪)にピアスを付けること自体には、
特に意味由来は無いようです。
へリックスの言葉の意味は「螺旋(らせん)」「渦状(かじょう)」。
「縁(へり)」だけにヘリックスなのは偶然です。
アンテナへリックスの位置(Antenna Helix piercing)
アンテナへリックスの位置は耳輪上部の場所の中でも、
上側に立てるようにつけるピアス位置です。
名前のようにまさにアンテナのように立てるわけですね。
フォワードヘリックスの位置(Forward Helix piercing)
/アンチヘリックス(Anti Helix piercing)
フォワードヘリックスの位置は、耳輪が側頭側に巻き込んでくる
「耳輪脚(じりんきゃく)」の縦の軟骨場所に開けるピアス位置です。
耳輪の前側(フォワード)ってことになりますが、
ちょうどヘリックス(耳輪外側縦の部分)の反対側に位置する場所なので、
アンチヘリックスとも言ったりもします。
コンク/インナーコンク(Inner Conch piercing)
コンクはコンチとも表記されることがあります。
インナーコンクという言い方もありますが、
基本的には同じ場所位置を意味します。
コンクの位置は、耳の穴周辺の「耳甲介腔(じこうかいくう)」と言う窪地の、
耳の裏と貫通できるちょっと外側の位置に開けるピアッシング場所です。
コンクの言葉には、
「法螺(ほら)」「法螺貝(ほらがい)」の意味があります。
確かに法螺貝に見えなくもない?
コンク(耳甲介腔)にピアスを付けること自体には、
特に意味由来は無いようです。
アウターコンクの位置(Outer conch piercing)
アウターコンクの位置は耳の上側で、耳輪に囲まれた窪地、
「三角窩(さんかくか)」「対耳輪脚(ついじりんきゃく)」から
「対耳輪(ついじりん)」の上部までの範囲の場所に開けるピアスです。。
アウターコンクにピアスを付けること自体には、
特に意味由来は無いようです。
ダイスの位置(ダス/Daith piercing)
ダイスの位置は耳輪が内側のく窪みに巻き込んでくる
「耳輪脚(じりんきゃく)」の末尾のおおよそ横になった軟骨部分を、
上下からつまむように貫通するピアス位置です。
フォワードヘリックスの位置と近いので、
混同されがちなのもあるようなので気をつけてください。
ダイスの言葉の意味は「旅行」
ダイス位置にピアッシングする意味は特に無いようです。
アッパーダイスの位置(Upper Daith piercing)
アッパーダイスの位置は、
耳輪脚のフォワードヘリックスとダイスの間になります。
とはいえアッパーダイスの場所はちょっと特殊で
フォワードヘリックス側とダイス側両方の範囲に、
それぞれ少し重複しています。
フォワードヘリックスの下の方とダイスの前の方が
アッパーダイスと言った感じ。
ピアスの開け方はフォワードヘリックスと同じやり方になります。
トラガスの位置(Tragus piercing)
トラガスの位置は耳の穴(耳孔)を保護するように出っ張っている軟骨、
「耳珠(じじゅ)」と言う場所に開けるピアッシングです。
トラガスの言葉の意味はそのまんま「耳珠(じじゅ)」です。
アンチトラガスの位置(Anti Tragus piercing)
アンチトラガスの位置は、
トラガス(耳珠)の斜め下についになるように若干出っ張った軟骨で、
そのまんま「対耳珠(ついじじゅ)」と言う場所にピアッシングする位置です。
アンチトラガスの言葉の意味もそのまんま「対耳珠(ついじじゅ)」です。
ヴァーティカル・トラガスの位置(Vertical Tragus piercing)
ヴァーティカル トラガスの位置は、
トラガスの根本あたり若干顔側の位置で、
耳珠を挟むように上下縦に貫通させた穴を並べて開けるピアッシング位置です。
実際は軟骨でない皮膚の下の肉(耳珠根本の肉厚部分)を
サーフェイスピアッシングします。
(軟骨ピアスとは言えないかも?)
サーフェイスピアッシングとは、
表皮の肉をすくうように貫通させる開け方です。
平面を貫通させるピアッシングなので、
バナナバーベルなど曲線的なピアスを肉の中に埋め込むように装着します。
ヴァーティカルは縦の意味です。
スナッグの位置(Snug piercing)
ピアススナッグの位置はどこかというと、
耳の中腹あたり「対耳輪(ついじりん)」という、
隆起した縦の軟骨場所に開けるピアッシングです。
他の場所よりも貫通させる軟骨が肉厚になるので結構上級者向け。
スナッグの意味はぴったり(ちょうど良いとか)
ロックの位置(ルーク/Rook piercing)
ロックのピアス位置は「対耳輪脚(ついじりんきゃく)」の
下脚軟骨をつまむように開けるピアッシング場所です。
対耳輪脚は、対耳輪から上に向かって二股に別れています。
別れた対耳輪脚の下側が下脚でロックピアスの位置になります。
ロックの言葉の意味は特に無く、
ロックピアスの作成と普及を担当した人物であるエリックダコタが、
彼の名の短縮版にちなんでこの名前を付けたと言われています。
耳ピアスで耳たぶ名前と意味
軟骨以外だと耳たぶってことになります。
耳たぶピアスはなんて言うのか?
イヤーロブの位置(EarLobe piercing)
イヤーロブの位置は軟骨のない耳たぶの場所のピアッシングになります。
耳たぶなので結構広い範囲になりますね。
比較的初心者でも開けやすいピアッシング場所です。
イヤーロブの言葉の意味はそのまんまで「耳朶(みみたぶ)」です。
略して「ロブ」と言う人も多いですね。
イヤーロブの位置にピアスをする意味として、人生や運命の変化や金運アップ等と言った風水やジンクスの意味が多くあるとも言われていますね。
インダストリアルの位置(Industrial piercing)
の位置(Industrial piercing)インダストリアルピアスの位置は厳密には、
ピアッシングの場所や範囲を指すものではなく、
長い直線的なピアスで離れた2箇所のピアス位置をつなぐピアッシングです。
もっとも節のある(ヌンチャク型)のピアスを使用することで、
複数の位置を変則的につなぐインダストリアルもあるので、
複数ピアス位置をつないだらインダストリアルと言えます。
ヘリックスからヘリックスへ、ヘリックスからイヤーロブなど、
大概一箇所はヘリックスを通すのが一般的なようですね。
インダストリアル・アート(industrial arts/工作・工芸)という意味から名前が付いた説が有力っぽいです。
インダストリアルピアッシング(工業用)は北米の呼ばれ方で、英国/アイルランドでは「スキャフォールドピアス(scaffold piercing/足場)」、または「コンストラクション(construction piercing/建設用)」等と呼ばれることもあるそうです。
そうなるとインダストリアルを通した様を、建築現場のように見立てたのかもしれませんね。
インダストリアルを何本も通した人の耳は、
まさに建築現場のようです。
オービタルの位置(orbital piercing)
オービタルの位置も特に決まりはなく、
1つのリング状のピアスで2箇所のピアス位置のホールをつなぐピアッシングです。
オービタルの言葉の意味は「軌道」。
リングを天体が運行する道筋に見立てたのでしょうか。
ピアス位置の意味はあるのか?
ピアス位置の意味はあるのかどうかですが、
耳の軟骨ピアスの位置にはそれぞれ特に意味はないようですね。
もともとは、魔除けとしてピアスが使用されたものでしたが、
現在は単にファッションの一環としての意味が強くなっています。
完全におしゃれで付けたいところにピアッシングスすれば良いようです。
ただ、ピアスは左右で意味が違うとか、
またピアスは男女でも意味が変わってくるとも言われていますので、
確認しておきましょう。
ピアスは左右で意味が違うって本当?
ピアスは左右で意味が実際に違ってくるいわれがあるようです。
日本ではあまり浸透していないかもしれませんが、
ピアス文化の根深い外国、もしくは日本に来ている外国人からすれば、
それなりの意味合いを強く受け取るかもしれません。
知っておくのも大切ですね。
ピアスを左のみにつける意味は?
その昔中世の欧州でも右利きの人が多く、
いかなる時も男性は利き手である右手で武器を使えるように、
守るべきパートナーの女性を自分の左側に据えることが常識でした。
その時のピアスは、パートナーを表していたのかはわかりかねますが、
男性は女性を据える側の左耳に、女性は男性のいる右側の耳に、
それぞれピアスをつけることになったんだとか。
男性がピアスを左にだけつける意味
そのことから、ピアスを左にのみつける意味は「男性性」を表すと言われています。つまり、ピアスを左つける場合「わたしは男で、異性愛者」(女性が好き)と言っているようなものなわけです。
女性がピアスを左にだけつける意味
また女性がピアスを左にだけつける意味も同じで、「自分は男性的な属性を持っています」ということらしいです。つまり自分は女性好きの同性愛者ということを表す意味になるようです。
ピアスを右のみにつける意味は?
前述したように守られる女性は、守ってくれる男性の左側に来ることから、男性側である右耳にのみピアスを付けたとされています。つまりピアスを右耳のみにつける意味は女性性を表すと言われています。
女性がピアスを右にだけつける意味
女性がピアスを右にだけつける意味は、「わたしは女性です」言うことを表します。女性として男性が好きな異性愛者という意味です。
男性がピアスを右にだけつける意味
男性がピアスを左にだけつける意味は、「わたしは男だけど男性が好きな同性愛者です」と主張をしていることになるんだとか。
ピアスの数に意味はある?
ピアスの数にも意味はあるようです。
ピアスを左右とちらかにだけ付けた場合、奇数個のピアスよりも偶数個のピアスの方がその意味合いが強いと判断されるようです。奇数か偶数かをピアスの数よりも重要視していたようです。
ピアス位置の名前意味まとめ
ピアス位置の名前とその意味などを解説しました。軟骨ピアスの場合、それ自体には特に意味はなく、現在では単にファッションの一環で気軽なおしゃれの手段といった感じでした。ピアス位置の名前の意味も、見た目の形や、単に耳の部位を示すものでしたね。
ただ左右どちらかのみにピアスを付ける場合は、一応は自分の性別と店内対象の性別を考慮したほうが良いようです。特にヨーロッパの方々と関わる場合は気を使っておいたほうが、いらぬ誤解を与え無くすむと思います。
またピアスの数にも意味があったようですが、個人的には、単純にピアスの数が多いほうが意味合いが強くなるイメージなんですが、不思議なものです。だってたくさんピアスを付けてたら、奇数か偶数かなんて全然わからないじゃないですか?まああくまでもそうだったらしいということで。