そこでここでは、ボタン電池種類の違い、大きさや特徴、ボタン電池の種類による主な用途、ボタン電池を扱うときの要注意点、ボタン電池の処分の仕方まで詳しく解説しています。
これを見れば、ボタン電池で分からないことが解決しますよ!!
ボタン電池種類による大きさや形状と用途
一般に流通販売されているボタン電池の大きさ形状サイズ特徴についてかいせつします。
ボタン形電池の種類による大きさ形状サイズ特徴
ボタン電池の大きさは、一般的な単1形から単5形までの円柱系よりも短く、円形部分の直径よりも高さ(厚み)が小さい電池を、一般的にボタン電池と言います。豆電池(マメ電池)などと言われたりもしていますね。ボタン形電池の形状には、さらに2種類の計上があります。
ボタン形電池の種類用途と品番
直径が小さめ(11.6mm以下)で、若干厚みのある(5.4mm~2.05mm)サイズのものが、いわゆるボタン電池と呼ばれて指します。先ほどの「マメ電池」と言った大きさと形状ですね。側面で十分に立つくらいの厚みがあします。ころころ転がってどこかに行ってしまい、忘れた頃によく出てくるので気をつけましょう。
「LR41」と言った左2桁がアルファベット、右2桁が数字からなる品番が、いわゆるボタン電池、マメ電池といわれる形状です。
主にボタン電池には
- アルカリ電池
- 酸化銀電池
- 空気亜鉛電池
と言った種類があります。
用途は、パソコン、事務用品、計測器、おもちゃ、など幅広く多くの小型製品に使われます。詳しくは後術
コイン形電池の種類用途と品番
上記の”豆電池”よりも直径が広く(9.5mm~30.0mm)、見た目がまさにコインの形状をした電池を、コイン型電池と言います。コイン型電池電池はボタン型電池の総称に含まれるので、コイン型電池もボタン電池と言って間違いはありません。
「CR2032」と言った左2桁がアルファベット、右4桁が数字からなる品番が、いわゆるコイン電池といわれる形状です。コイン形電池の種類は、そのほとんどがリチウム電池として多く流通しており、コイン形リチウム電池とも言い、正式には「二酸化マンガンリチウム一次電池」と言います。
用途は、腕時計、カメラ、パソコンなど、こちらもあらゆる製品で幅広く活躍。大きさではちょうど1円玉と同じ直径20mmのものが多く使われています。
ボタン電池とコイン電池の違い
ボタン電池とコイン電池の違いは、単純に見かけが違いますが、その中身にも若干の違いがあります。
種類も、ボタン電池はアルカリ電池、酸化銀電池、空気亜鉛電池の3種類、コイン電池の種類はリチウム電池に限られます。
ボタン電池とコイン電池の電圧の違い
ボタン電池の電圧は1.4Vから1.55Vと、一般的な単1形から単5形までの円柱系と同じ程度です。
対してコイン型電池は、3Vと約倍の電圧を持っています。
ボタン電池とコイン電池の容量の違い
単純に見た目の大きさに比例して、その電気容量も違ってきますボタン型はその小ささから容量も低め。ですが、種類によっては、同じ大きさやメーカによってばらつきがあります。
コイン型電池は沢山の型番があり大きさにばらつきがあることからその容量も小さいもので30mAhから大きいもので500mAhと幅があります。
どちらも容量は少な目なので、必然的に比較的消費電力の低い装置に使われます。
ボタン電池とコイン電池の寿命の違い
ボタン電池とコイン電池の寿命の違いは、使用している機器の消費電力にもよります。
使用推奨紀期限
使わない状態でも使用推奨紀期限がそれぞれに定められていて、ボタン電池は約2年、コイン型リチウム電池は5年となっていいます。
電池の使用推奨紀期限とは、使用推奨期限内にその電池を使用開始すれば、その電池は正常に作動し、JISに規定する持続時間等の性能を満たすとした期限です。使用推奨紀期限は各電池メーカーで定めるものですが、電池の形状サイズによって大体は似たり寄ったりです。
ボタン電池とコイン電池の型番の見方
ボタン電池とコイン電池の型番にはそれぞれ意味があります。一番左のアルファベットは電池の種別、左から2番目のアルファベットは形状を、数字は規格サイズを表しています。
ボタン電池の規格例と見方
コイン電池の規格例と見方
電池の種類記号表
記号 | 種類 | 公称電圧 | |
---|---|---|---|
一次電池
使いきり
|
無記 | マンガン電池 | 1.5V |
B | フッ化黒鉛リチウム電池 | 3V | |
C | 二酸化マンガンリチウム電池 | 3V | |
E | 塩化チオニルリチウム電池 | 3.6V | |
F | 硫化鉄リチウム電池 | 1.5V | |
G | 酸化銅リチウム電池 | 1.5V | |
L | アルカリ電池 | 1.5V | |
M | 水銀電池 | 1.35V | |
P | 空気亜鉛電池 | 1.4V | |
S | 酸化銀電池 | 1.55V | |
Z | ニッケル系一次電池 | 1.5V | |
二次電池
充電式
|
H
NH
HH
TH
|
ニッケル水素電池 | 1.2V |
K
N
P
|
ニッケルカドミウム電池 |
1.2V
~
1.25V
|
|
IC
CG
ICP
LIP
U
UP
|
リチウムイオン二次電池 |
2.4V
~
3.8V
|
|
PB | 鉛畜電池 | 2.105V |
全ての種類がボタン電池やコイン電池にあるわけではありません。
ボタン電池は「L:アルカリ電池」「P:空気亜鉛電池」「S:酸化銀電池」にほぼ限られています。コイン型電池では、「C:リチウム電池」「L:アルカリ電池」「P:空気亜鉛電池」「S:酸化銀電池」があります。
それぞれの詳しい特徴などは後術。
電池の形状記号
身近なところでは主に「R」と「F」があります。ボタン電池は円形なので、Rが型番に入っています。
形状記号 | 電池の形状 | ||
---|---|---|---|
R | 円形 | 円筒形・円柱形 | |
ボタン型 | ボタン型 | ||
コイン型 | |||
ピン形 | |||
F | 角形 | ||
平形 |
ちなみに、ボタン電池にはないマンガン電池ですが、電池の種類記号がないので、型番が形状記号から始まります。
ボタン型電池サイズ番号表
ボタン型のボタン型電池は、電池種類記号からサイズ番号までで基本的に4桁のものです。数字の2桁がサイズ番号になっています。以下の表は種類記号を抜いたRの円形サイズでまとめました。マンガン電池と言う意味ではありません。通常は「LR41」とか「SR44」等となります。R以降の数字が同じなら、電池の種類が違っても、大きさは同じと言うことになります。そして大きさが同じなら、大概は互換性があります。
現存種類 |
円形
サイズ番号
(流通型番)
|
直径
(mm)
|
厚み
(mm)
|
---|---|---|---|
P,L,S | R41 | 7.9 | 3.6 |
L,S |
R42
R1136
|
11.6 | 3.6 |
P,L,S | R43 | 11.6 | 4.2 |
P,L,S | R44 | 11.6 | 5.4 |
L,S |
R45
(R936)
|
9.5 | 3.6 |
L,S |
R47
(R721)
|
7.9 | 2.1 |
P,L,S | R48 | 7.9 | 5.4 |
L |
R50
|
16.4 | 16.8 |
L,S |
R54
(R1130)
|
11.6 | 3.05 |
L,S |
R55
(R1120)
|
11.6 | 2.05 |
L,S |
R57
(R927)
|
9.5 | 2.73 |
現存種類 |
円形
サイズ番号
(流通型番)
|
直径
(mm)
|
厚み
(mm)
|
L,S |
R58
(R721)
|
7.9 | 2.1 |
L,S |
R59
(R726)
|
7.9 | 2.6 |
L,S |
R60
(R621)
|
6.8 | 2.15 |
L |
R61
|
8.3 | 42.5 |
L,S |
R62
(R516)
|
5.8 | 1.65 |
L,S |
R63
(R521)
|
5.8 | 2.15 |
L,S |
R64
(R527)
|
5.8 | 2.7 |
現存種類 |
円形
サイズ番号
(流通型番)
|
直径
(mm)
|
厚み
(mm)
|
L,S |
R65
(R616)
|
6.8 | 1.65 |
L,S |
R66
(R626)
|
6.8 | 2.6 |
L,S |
R67
(R716)
|
7.9 | 1.68 |
L,S |
R68
(R916)
|
9.5 | 1.65 |
L,S |
R69
(R920)
|
9.5 | 2.05 |
P |
R70
(R536)
|
5.8 | 3.6 |
数字は円形の大きさを表すのでRに続くセット。
「R54」「R55」以降については一般的な型番では見かけ無い様で、一般的にはそれぞれ「R1130」「R1120」と言った型番で流通しています。後術のコイン電池の型番と同じ表記になっています。
「R70」については、「PR70」以外の存在は確認できませんでした。
R61は「単6形」になります。
現存種類の記号については、前述の電池の種類記号表を参照。
コイン型電池サイズ番号表
コイン形リチウム電池の品番の違いは、数字の部分が単純にコイン電池の寸法を表しています。CR2016だったら20が「2.0mm」、16が「1.6mm」と言った具合。ボタン電池のCR2016とCR2025の違いは、サイズなら厚みの違いだけと言うことになります。
後ろにSWやWがついている場合
後ろにSWやWがついている場合は、基本的に時計用として製造されています。より性能が良いと考えていただいて問題ありません。SWやWがついていないボタン電池の代わりとして問題なく使えます。
SWとWの違い
SWとWの違いは、
- SWはアナログ針式時計用
- Wはデジタル式時計用
と言った感じです。
性能的には「W」のデジタル時計用の方が良い感じです。Wをアナログ針式時計に使うのは問題ありませんが、SWをデジタル式時計に使うと、電池寿命が著しく落ちるようです。
ちなみに、L:アルカリ電池とP:空気亜鉛電池には、「W」「SW」のタイプはありません。主にはS:酸化銀電池とC:リチウム電池のみです。
ボタン電池の種類の違い特徴としくみ
ボタン電池の種類の違い特徴としくみ等について解説します。ボタン電池には無い種類に関しては、簡潔に解説しています。
一次電池:使い切り
電池には、さらに大きな括りとして、一次電池と二次電池があります。一次電池は使いきりのものを言い、容量がなくなったら使い捨てになります一次電池にはいかのものがあります。
L:アルカリ電池
アルカリ電池はボタン電池でもよく使われている種類ですね。
LR41 , LR42 , LR43 , LR44
LR45 , LR47 , LR48 , LR50
LR54 , LR55 , LR57 , LR60
LR62(LR516) , LR62(LR516) , LR64(LR527)
LR65(LR616) , LR66(LR626) , LR67(LR716)
LR68(LR916) , LR69(LR920)
等と言った型番があります。
ボタン型アルカリ電池の特徴と適正
アルカリ電池は、安価でそれなりのスタミナ性能を備えた電池。それゆえ、現在一番多く流通している電池の種類になります。電池残量が一定以下まで減ってくると、電圧が弱く不安定になり、モーターの回転が落ちてきたり、時計が遅くなったり、機器が正常に動作できなくなることが多いです。
デジタルカメラ等、短時間に電力を大きく消費する機器などには本来向かない。またアルカリ電池は、長時間の使用を続けると、液漏れの可能性が大きくなるという欠点もあります。消費電力の少ない時計や赤外線式リモコンなど、一つの電池を長く使い続ける機器にも不向きと言えます。購入時の機器のリモコンに、マンガン電池(後術)よく初めからついているのはこのためです。
アルカリ電池の要注意点
充電することで蓄電量の回復を図ることが出来る物が在りますが、基本的には充電して使うようには設計されていないので、充電することは液漏れや破裂などのリスクを大きく伴い、使用機器を錆させたりショートを引き起こすなど破損させる危険性があり、アルカリ電池は絶対に充電しないで使い切るようにしてください。。
アルカリ電池の概要
JIS名称は「アルカリマンガン乾電池」。正極(+)に二酸化マンガンと黒鉛の粉末、負極(-)に亜鉛、水酸化カリウムの電解液に塩化亜鉛などが用いられている。
アルカリ乾電池は水溶液の電解液を使っているので、今でも液漏れの問題は解消し切れていないとか。でも昔に比べれば、相当ましになっているようです。
単1形~単4形の使用推奨期限は5年~10年ですが、単5、9V形、アルカリボタン電池等は2年です。アルカリボタン電池は、大きい乾電池ほど液漏れの心配はないようです。
アルカリボタン電池は、酸化銀電池の廉価版。
公称電圧:1.5V
S:酸化銀電池
酸化銀電池はそのほとんどの形状がボタン電池として流通しています。
SR41 , SR42 , SR43 , SR44
SR45 , SR47 , SR48 , SR54
SR55 , SR57 , SR60
SR62(SR516) , SR62(SR516) , SR64(SR527)
SR65(SR616) , SR66(SR626) , SR67(SR716)
SR68(SR916) , SR69(SR920)
等と言った型番があります。
ボタン型酸化銀電池の特徴と適正
酸化銀電池は、特に放電特性と長期耐久性に優れています。アルカリ電池に比べ、経年劣化が少なく、エネルギー密度も高く、同サイズのアルカリボタン電池の1.5倍程度電池容量が多くあります。放電特性では、電気残量が減り底を尽きかけても、電池寿命を迎えるまでは電圧が落ちません。アルカリ電池のように寿命が近づいても、機器の動作が遅くなったりしないということです。
この優れた特性は、小電力で年単位に渡って長期的に稼動し続ける腕時計、精密な計測力が必要とされる小型デジタル機器に向いています。また、高電圧を使うカメラ向けに、酸化銀電池を4つ直列パックされた製品(4SR44、6.2V)もあります。このように使用目的により、同サイズでも若干異なる種類があります。
酸化銀電池の要注意点
亜鉛と電解液の反応を防ぐために水銀が使われているので、若干の危険性がありますが、近年では水銀未使用の酸化銀電池が開発されています。それでも、現在でも酸化銀電池に水銀が使われていることが多く、酸化銀電池を処分すると時は、専用の電池回収ボックスに回収してもらうことが大事です。
酸化銀ボタン電池は同サイズのアルカリボタン電池と互換性があり、代わりとして使うことが出来ます。この場合0.05Vの電圧差はほぼ問題になりません。LR44、LR41等を指定している機器にはSR44、SR41等を変わりに使えるわけです。
しかし、逆に酸化銀電池を指定している機器に、廉価版であるアルカリ電池を使用すると、放電特性、電圧、電池寿命の影響により、機器が正常に動作できない場合も出てくるので注意しましょう。
酸化銀電池の概要
正極(+)に酸化銀、負極(-)にゲル化した亜鉛を使用。電解液は水酸化ナトリウム、もしくは水酸化カリウム。
名前の通り、酸化銀を使用しているため、購入価格は必然的に高くなります。今は落ち着いていますが、銀相場の価格影響を受けることになるので、銀相場によってはこの先も値段に変化が出てくるかもしれませんね。
実際、1979~1980年には銀相場の暴騰が起こり、一時期は数倍の価格になったこともありました。この銀相場の暴騰がキッカケで、当時酸化銀電池を使用していた多くの機器は、同型のアルカリボタン電池の使用へ舵を切ったそうです。その間、コイン型リチウム電池や太陽電池が広く使われるようになったため、当時ほど酸化銀電池は使われていません。
ボタン型酸化銀電池の使用推奨期限は2年です。
公称電圧:1.55V
P:空気亜鉛電池
空気亜鉛電池はそのほとんどの形状がボタン電池として流通しています。
PR41 , PR43 , PR44 , PR48 , PR70(PR536)
等と言った型番があります。
空気亜鉛電池の特徴と適正
電池は普通正極(+)と負極(-)で異なる物質を用いますが、空気亜鉛電池の場合、正極には酸素を、負極には亜鉛を使っています。購入時に張ってあるシールを剥がすことで塞いだ正極の穴を開放し、酸素を取り入れ発電放電を開始します。酸素に関しては電池周りにの空気中から現地調達するので、電池本体に正極物質の充填が必要ない分、負極の亜鉛を多く充填することが出来ます。空気亜鉛電池はこれによる同型での大容量を実現可能としています。
種類\大きさ | R44 | R48 | R41 |
---|---|---|---|
PR44
650
|
PR48
310
|
PR41
180
|
|
S:酸化銀電池 |
SR44
160~200
|
SR48
75~80
|
SR41
44
|
L:アルカリ電池 |
LR44
145
|
LR48
57
|
LR41
35
|
また放電中の電圧も酸化銀電池と同様、蓄電残量にかかわらず一定に保つことが出来ます。そして比較的安価で購入できます。以前はポケベルやPHS等に使われていましたが、現在ではその特性からほぼ補聴器専用の電池になっていますね。
空気亜鉛電池の要注意点
空気亜鉛電池は一度シールを剥がしたら、機器をオフにしようが、機器から外そうが放電を止めることができません。シールを貼りなおせば、少しは寿命を遅らせることは出来ますが、剥がす前のようにはいきません。なので補聴器など日常的にオンで使い続ける機器に向いています。また電圧もアルカリ電池より低いので、同サイズのアルカリ電池や酸化銀電池の代わりとして使うのは、あまり得策とはいえません。
また、使用する環境にも影響を受けやすく、最適は気温20℃程度で5℃以下になると著しく寿命が低下します。しかし、人肌などで温めれば回復するので、寒い環境では身に着けつるものや、発熱する機器等が適しているといえます。
湿度は60%が最適。高くても低くても能力定価を招きます。
また、濃度の高い二酸化炭素に触れると、非可逆的に寿命が低下することもあり、火のやストーブ、ドライアイスの近くには注意が必要です。十分な換気に気をつけましょう。
空気亜鉛電池の概要
空気亜鉛電は特許の関係で、日本で販売が開始されたのは1986と割と最近です。以前は大型の空気亜鉛電池などが活躍していました。電気自動車のテストにも使用されたようでしたが、実用販売までは至りませんでした。
ボタン型空気亜鉛電池の使用推奨期限は2年。
公称電圧:1.4V
C:リチウム電池(二酸化マンガンリチウム電池)
コイン型の電池はほぼリチウム電池になります。
CR927 , CR1025 , CR1216 , CR1220
CR1225 , CR1616 , CR1620 , CR1632
CR2012 , CR2016 , CR2025 , CR2032
CR2354 , CR2412 , CR2430 , CR2450
CR3032
等と言った型番があります。
コイン型リチウム電池の特徴と適正
リチウム電池はとにかく高性能。
大容量
リチウムは、金属としては最も軽い物質であるため、その分重量当りの電力容量も大きく、マンガン電池の約10倍に至る。必然的に電池質量も軽い。
安定の高電圧
リチウムはイオン化傾向が最も大きい金属。リチウムを負極(-)に使用することで、正極(+)との高い電位差を得ることが出来、高電圧を得ることが出来る。また、蓄電残量が低下しても、電池寿命まで電圧が下がらずに安定している。
長寿命
自己放電量も少ないので寿命が極端に長いく、10年後でも約90%の容量を維持出来る。
温度環境に強い
水よりも融点の低い有機溶媒使っているので、-40℃の低温環境から85℃までの高温環境でも問題なく使用可能。
利便性に富むので、時計、電卓、携帯ゲーム気、ICタグ、ICカード、各種メモリーバックアップ、電子体温計、キーレスエントリー(車載用機器)、電子手帳、小型LEDライトなど、幅広く活躍。
リチウム電池の要注意点
有機溶媒の使用によりイオンの移動度が低下しているため、大電流の放電には向かない
リチウム電池の概要
1円玉の大きさとほぼ同じ、直径20mmのタイプが多く使われている傾向にあります。溶媒の粘性が高いため、液漏れを起こしにくく、厳しい環境にも強く安定していることから、非常用や軍用に多く使われている。
コイン型リチウム電池の使用推奨期限は5年です。
公称電圧:3V
>目次へ