身内の不幸ごとは、そう何度もある事ではないので、色々と知らないことが多いものですが、特に49日に関しては、どう過ごすべきなのかよく分かりませんよね?中でも49日までしてはいけない事ってあるものなのか?あらかじめ決まっていた予定が四十九日以内あったとき、何かと迷ってしまいます。そこでこの記事では、49日までしてはいけない事に関してまとめました。四十九日以内に色々と予定があるならぜひ参考にして下さい。
49日までしてはいけない事
今現在、49日までしてはいけない事としては、昔ほど厳格ではないため、そこまで厳しく49日までしてはいけない事!と言うものはありません。しかし、できることなら四十九日まで控えることが望ましいとされていることはありますので、以下に解説します。
忌中でのお祝い事
49日までの期間は忌中としてお祝いの席への出席はなるべく遠慮するべきとされています。
忌中の結婚式は延期が無難?
お祝いごとの代表といえば結婚式があります。結婚式の予定日を目前に、身内の方が亡くなられた場合、忌中の結婚式は延期するのが無難です。絶対ではありませんが、やはり四十九日を過ぎるまで延期をする当事者は多いです。
四十九日中に結婚式に出席する?
結婚式に呼ばれる場合、絶対ではありませんが本来四十九日中であれば結婚式の出席も控えるべきとされています。しかし、結婚はその人の生涯において、1度しか無いかもしれません。新郎新婦との関係性をかんがみて出席するものありです。ただ、他の出席者の宗教によっては、忌中の出席者を良しとしない厳格なものもあるので、本来なら主催者に相談したほうがいいかもしれません。また、
忌中に結婚式の二次会に出るのは?
忌中に結婚式の二次会に出るのは、1次会よりもハードルが低いといえます。ただ控えたほうが良いというのは変わりません。
忌中の正月は祝えない?
お正月は、新年をお祝いすることなので、忌中の正月は控えたほうがいいとも言われていますが、お祝いの様相を取らなければいいことにもなっています。お祝いの様相とは、おせち料理であっても重箱に入れない御屠蘇(おとそ)としてお酒を飲まない、お年玉でポチ袋を使わない、「あけましておめでとう」を言わないなどです。とは言えここまでやると、忌中の正月は祝えていないともいえますが、そこまで厳密に控えなくてもいいと私は思います。
喪中に年賀状を出すのや受け取ること
お正月といえば年賀状のやり取りがありますが、年賀状は新年をお祝いする言葉を持って挨拶するものなので、喪中(身内の不幸から1年)には年賀状を出すことや受け取ることを控える風習があります。喪中なので忌中(四十九日)が明けてもだめと言うことになりますね。年賀状を送ってきそうな方には、あらかじめ喪中ハガキで不幸を知らせおく必要があります。
忌中の神事
忌中の神事はしてはいけないこととなっています。四十九日内では、遺族には死の穢れが残っていると言われていて、その穢れが神様についてしまうからとされています。
四十九日内の神社の参拝
身近な神事として神社での参拝がありますが、四十九日の神社の参拝はダメだとされています。神社など神前で参拝をすると、穢れが神様についてしまうからとされています。忌中に神社で参拝をしたいのなら、鳥居をくぐってはいけないので、鳥居の外から柏手を打たず(忍び手)に拝みます。お賽銭やおみくじに関しては、同行者に託すことになりますが、それでも付き合いなどで神社で参拝したいのなら、神前まで赴いてもかまわないのではと私は考えています。
忌中にお祭りに参加する
どんなお祭りかにもよりますが、お祭りは神事として昔から行っているものが多いです。なので忌中なら神事としてのお祭りの参加も、神様に穢れがつくからしてはいけないことになっています。しかし、今現在はそこまで厳格に守ることでもないと私は考えていますが。
忌中での引っ越し
亡くなった身内と同居していた場合、忌中での引っ越しは控えたほうがいいとされています。忌明けまでは、亡くなった方の魂がその家の好きな所に残っているといわれています。そのことから、亡くなった方の魂を残して違う家に引っ越しするのは良くないということです。しかし、転居を目前に不幸があった場合は、忌明けを待つことが出来ないケースもあります。そういったときは、厳密に守る必要は無いと思います。ちなみに、亡くなった身内の方が住んでいなかった家を引っ越すのは問題ありません。
四十九日内の殺生
四十九日は殺生せず死を悼む期間ともされています。とは言え、四十九日にかかわらずとも無駄な殺生は良くないと私は考えていますが。明治七年の太政官布告「服忌令」では、49日にしてはいけないこととしてありましたが、その思想も崩れつつあるようです。
忌中に遊ぶことは控えるべき?
忌中にお祝い事などは控えるほうがいいとされていますが、忌中に遊ぶことはどうなのかを解説します。
忌中のカラオケはいいの?
忌中に歌ってダメなことはないです。従って忌中のカラオケは問題ありません。しかし、お祝いとしてのカラオケパーティーは控えたほうがいいでしょう。しかし、付き合いなど必要なら、制限する必要もありません。
49日内に映画行ってもいいのか?
49日内に映画行っても問題はありません。忌中とは言え家でテレビやパソコンで映像は見るでしょう。それが映画館だからと言ってダメなことはないです。
四十九日内に外食はいいの?
お祝い事としての食事でないなら、四十九日内に外食は問題ありません。しかし付き合いなど必要なら、制限する必要もありません。
四十九日内に旅行に行くのは?
四十九日内に旅行に行くのは、個人的な趣味としては良くないとされています。しかし、立場上旅行に参加しなければいけないのなら、参加したほうがいいでしょう。
忌中のゴルフコンペや練習
忌中のゴルフコンペは、仕事上必要なもので参加したほうがいいでしょう。しかしは練習趣味としては控えたほうがいいかもしれませんね。しかし、練習も仕事に含まれるのならその限りではありません。
四十九日内の宴会
四十九日内の宴会は控えたほうがいいですね。しかし、自治会や仕事の付き合いでのものなら、今後のことを考え参加したほうがいいでしょう。
四十九日内の釣りは殺生に当たるからダメ?
釣りなどは殺生になるからと、気にする人も多いようですが、前述したように昔ほど厳格な制限は、今はありません。昔は不幸のあった漁師さんは、漁を控えたそうですが、今は御坊さんも魚や肉も食べる時代です。趣味で殺生をするのは控えたほうがいいと言う意見もありますが、食べるのなら問題は無いかと思います。
遊びに関しては、個人の趣味としては全体的に控えたほうが無難です。しかし、今はそれほど厳格ではなく、気持ちのありようともいえます。また仕事など必要な付き合いとしてなら問題ないです。
案外忌中に控えることはないもの
忌中にお歳暮やお中元を贈る
一般的に忌中にお歳暮やお中元を贈ることは控えたほうがいいとも言われていますが、忌中にお歳暮やお中元を贈ることは問題ありません。何故なら、お中元やお歳暮は日ごろの感謝やお礼、ねぎらいのためのものなので、お祝い等をしているわけでは無いからです。ただ、忌中にお歳暮やお中元を贈る際は、品物に掛ける紅白の水引(みずひき)は掛けないようにしましょう。代りに白無地の奉書紙や短冊を使用することが望ましいです。贈られる側は多少気にするかもしれませんが。
暑中見舞いを49日内に出す
暑中見舞いは、暑いさなかに知人の健康や安否を尋ね気遣う趣旨のものなので、四十九日に出すのは問題ありません。
寒中見舞いを49日内に出す
寒中見舞いも暑中見舞いと同じく、知人の健康や安否を尋ね気遣う趣旨のものなので、問題ありません。寒中見舞いは、二十四節気の小寒(1月5日頃)から立春(2月4日頃)までに行うものですが、喪中で年賀状をやり取りをしない代わりに、寒中見舞いを使うことがあります。
忌中の飲酒
忌中の飲酒は、正月の御屠蘇以外は問題ありません。