子供の頃から割とあるのにいまいち教えてもらった記憶がありません。
トライアングルは地味ではありますが、
合奏でも使用頻度がそれなりに高い割に、
詳しく持ち方や奏法を解説してる教則本はほとんどありません。
そこでこの記事では、
意外とわからないトライアングルの持ち方で、
子供でも簡単に出来る奏法や楽譜の読み方書き方まで、
詳しく解説します。
シンプルながら奥深い、
トライアングルの無駄な知識をお伝えします!!!
トライアングル持ち方は子供でも簡単!
ここでは、トライアングル本体と、
トライアングル本体をたたく棒の持ち方について、
それぞれ詳しく解説します。
トライアングルの紐の持ち方
トライアングルの紐の持ち方は、
利き手に三角形の本体を叩く棒のビーターを持ち、
反対の手の人差し指をトライアングル本体のひもの輪に通せばOKです。
利き手が右手なら、
トライアングル本体は左手で持つことになります。
手を握ったときに、
トライアングル本体に触れて、
ミュート(消音)出来る状態が理想です。
とはいえ
トライアングルの紐の持ち方に、
明確な決まりは無いようです。
なぜなら、
トライアングルに着いている紐の長さや、
指かけや専用のクリップがあるかどうかで、違って来るからです。
また、トライアングルの鳴りを少しでも良くしたいなら、
紐とトライアングルの接触面積を、
少なくした方がいいので、
紐の輪を広げるように、
紐に数本の指を通して持つといいですね。
とは言え、極めて微妙な差なので、
あまり気にしなくても大丈夫だとは思いますが。
トライアングルのミュート(消音)がしにくい場合
トライアングルの持ち手でのミュート(消音)がしにくい場合は。
紐を短くしてみるなど、
長さを調整してみてください。
手の大きさに合わせることがだいじです。
自分の手に合った長さを探りましょう。
トライアングルの正しい向きは?
トライアングルの正しい向きは、
三角形の面と体の正面が平行になるように持ちます。
トライアングルの切れ目は左右どっちに来るように持つ?
トライアングルの切れ目は左右どっちにくるように持つのかは、
明確な決まりは無いようですが、
トライアングルの切れ目は、
トライアングル本体の持ち手側に、
来るように持った方が幅広くいろいろな奏法に対応出来ます。
ちなみに言うまでもないと思いますが、
トライアングルの切れ目を上にしたら、
紐が外れて落ちてしまいます。
トライアングルが回転しないように!
トライアングルを持つとき、
慣れない内は三角形本体が回転してしまうことがあると思います。
これは何気に重要なことです。
紐に通す指と、
トライアングルの三角形の面が平行になるようにすれば、
輪の角度が90度で、
ちょうど三角形の面と体の正面が平行になると思います。
トライアングルビーターの持ち方
トライアングルのビーターの持ち方の解説です。
トライアングルのビーターとは、
トライアングルの三角形本体を叩いて音を出すための棒です。
この棒の名前を知らない方もおおいですね。
とは言えこのビーターも、
明確に決まった持ち方は無いようですね。
親指と人差し指で軽く挟んで、
残りの指は軽く添える感じが良いと思いますが、
自分が一番叩き易いと思う持ち方で問題ありません。
また、どんな音を出すかにより、
その都度棒の持ち方を変えても良いでしょう。
トライアングルの構え方
トライアングルの構え方は、
トライアングル本体の持ち手が、
胸の高さくらいが良いでしょう。
トライアングルを叩く位置が、
見えれば問題ありません。
指揮者がいるなら、少し高めに構えて、
指揮者とトライアングルを叩く箇所が、
両方見えるようにした方が理想的です。
指揮者だけ見て、
トライアングルを見ずに叩くのは、
リスクがあるからです。
トライアングルの叩き方
トライアングルの持ち方が解ったら、
実際に叩いてみましょう。
とは言え、
トライアングルの叩き方にも、
明確な決まりは無いようです。
一般的な叩き方としては、
トライアングル三角形の底辺真ん中辺りを叩いたり、
斜辺の真ん中辺りを叩くことが多いです。
しかし、
「どこを叩くのが正しい」
「どう叩くのが正しい」
よりも、
「トライアングルのどこをどう叩くと、
どんな音が出るのか?」
を自分なりに認識して叩くことが大事です。
トライアングルの色んな箇所を叩いて試してみましょう。
斜辺を叩くか、底辺を叩くかでも違いますが、辺の中央を叩くか、角を叩くかでも音が違ってきます。
また、
トライアングル本体に対して、
ビーターを垂直に落ちつけるか、
斜めに打ちつけるかでの違いもあります。
斜めに打ちつける方が、
音が柔らかくなります。
あとは、
強く叩くか、弱く叩くかもありますね。
叩くときトライアングルが回転しないために
トライアングルの打ちかたによっては、
衝撃で本体が回転してしまうことがあります。
演奏中にくるくる回り出したら面倒なことになります。
トライアングル本体が回転しない打ち方のコツは、
三角形の面に対して、
ビーターが垂直に交わるように叩くと良いでしょう。
それなりに慣れが必要なので、
練習して感覚を身に付けましょう。
トライアングルの奏法
トライアングルの持ち方、叩き方が解ったらところで、
トライアングルの奏法を紹介します。
トライアングルのミュート(消音)奏法
トライアングルのミュートとは、
トライアングルをビーターで叩くと、
トライアングルが震動することで、
音色が「チーーン」と長く響きますが、
手でトライアングルの震動を止めることで
響きのない短い音を出したり、
響きを途中で切ったりする、
トライアングルの奏法の一つです。
基本的には、
トライアングル本体を持っている手を、
トライアングルの頂点を握り込むように震動を押さえる。
力まず、
軽く押さえる感じが良いでしょう。
頻繁に音を切るなど、
ミュート(消音)の有無が速く連続する場合は、
それなりに練習が必要です。
本体の持ち手を、
素早く閉じたり開いたりします。
ちなみに、
ミュートしていない状態を「オープン」
ミュートした状態を「クローズ」
といいます。
クローズした状態でトライアングルを叩くと、
「チッチッチッ」とか
「カツンッ」と言った
歯切れの良い音が得られます。
トライアングルロール奏法の叩き方
トライアングルロールとは、
いわゆる連打奏法です。
ドラムロールのトライアングル版です。
基本的には、
トライアングル三角形の内側にビーターを挿し込み、
本体の切れ目の無い隅付近の二辺を、
内側から素早く往復させて、
ビーターで交互に打ちます。
一定の強さと、
リズムに沿った速さで叩き続けることが理想です。
頂点付近を使うと、
ビーターを左右に振ることになるので、
強さととリズムを一定にしやすいかもしれません。
斜辺と底辺を使うと縦に動かすので、
重力の関係上、若干ムラが出やすいかもしれないからです。
トライアングル超絶演奏!!
たかがトライアングル。されどトライアングル!
極めるとこんな超絶演奏も出来ます!
おそ松さんの全力バタンキューにあわせてトライアングル超絶演奏!!
これがトライアングルの本気!プロが即興でトライアングルを叩くとこうなる!!
トライアングルの楽譜の読み方書き方
意外と教えてくれない、
トライアングルの楽譜の読み方書き方を解説します。
トライアングルは音程が無い楽器なので、
1線譜を使います。(5線譜を使うこともあります)
音符のあるところでトライアングルを叩きます。
「○」は「オープン」で、ミュートせずに叩きます。
「+」は「クローズ」を表し、手でミュートして叩きます。
クローズの表記は「×」と書くときもあります。
表記が無いところは、それぞれの叩き方を引き継ぎます。
上記楽譜通りだと
「チッチッチーチー」「チッチッチーチー」「チーチーチーチッ」
といった感じになります。
トライアングルの大きさや太さで音色が変わる!
トライアングルは音程がなく一定ですが、
どこを叩くかや、ミュートの有無で変化をつけられることが解りました。
トライアングルの大きさや太さで、
音程や音色が変わってきます。
もっと言えば、製造メーカーによっても違っています。
とは言え、
音程や音色を意識して、
大小複数のトライアングルを用意しているところはあまりないと思いますが、
あったらぜひ試してみてください。
トライアングルは意外と叩く棒が大事!
トライアングルは意外と叩く棒が大事なんです。
特に太さは重要です。
太い棒ので叩くと、低音の効いたしっかりしたおとが得られます。
細い棒でトライアングルを打つと、
軽い音が得られます。
トライアングルで小さい音を出すときも、
細い棒をつかいます。
また、そのトライアングル専用でない、
別の棒で叩くのもありで、
例えば、
木の棒など、他の素材でを試してみると、
面白い効果が得られたりしますよ。
トライアングル本体と違い、
叩けるものは身近に色々あるはずなので、
沢山試してみてください。
まとめ
小学校等にも普通にあったり、
わりと身近なトライアングル。
その手軽さで子供でも、
とても簡単に扱える楽器ですが、
昔からクラシック音楽の世界でもよく使用されています。
クラシックと言う一流奏者が集うステージでは、音量の繊細なコントロールや効果が求められ、実は他の楽器以上に熟練が求められるくらい高難易度な楽器です。
私も今回調べてみて、
表現の豊かさ、
トライアングルの奥深さに、
とてもビックリさせられました。